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カーリーコーテッドレトリバー


英語表記 Curly-Coated Retriever
原産国 イングランド(イギリス)
サイズ 大型犬
グループ 8G
体高 64cm~69cm
体重 32kg~36kg

カーリーコーテッドレトリバーの特徴

大型犬で体高より体長がやや長く、しっかりとした首はわずかにカーブしています。全体に筋肉がたくましく、胸は深く、すらりとして気品がある体型です。垂れ耳でしっぽはまっすぐです。全身を特徴的な巻き毛で覆われています。
標準的な体高はオス67.5cm、メス62.5cmとなります。

カーリーコーテッドレトリバーの性格

原産国イギリスの犬種標準でも「知性を感じさせる」と書かれているほど、賢さを見せる犬種です。
感情的に落ち着いていて、家族には大変愛情深く、ほかの人や動物にも基本的にはフレンドリーですが、相手を見て場合によっては距離を置いて接することがあります。

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カーリーコーテッドレトリバーの歴史

カーリーコーテッドレトリバーは「最も古いレトリバー種」と言われることが多いものの、本種と推察される犬種として確認できる古い記録は1803年のイギリスのものになります。それ以前の記録はなく、飼育していた猟師などの言い伝えとして17~18世紀頃から存在したではないかと推察されています。
中でも、アイリッシュ・ウォーター・スパニエルとは類似点が多く、さらにニューファンドランドやセッター、イギリスの土着犬の交配により生まれたと考えられています。独特の巻き毛は猟の際には植物から身を守り、寒い時には保温の役割を果たしてきました。

さらに時代が進み19世紀になるとカーリーコーテッドレトリバーは、ラブラドールレトリバーと交配されて鳥猟犬として、またプードルと交配されて水猟犬としての能力を与えられ、さらに巻き毛が強調される外見になりました。
そうして現在のカーリーコーテッドレトリバーに近い形にまで育種が進められました。
最初はその優れた猟犬としての能力から、ハンターたちに間で評判となっていたカーリーでしたが、家庭でも良き伴侶として振る舞い、手入れされた容姿の美しさから、次第に人気が高まっていくことになります。

1860年、イギリスのドッグショーで初めて出展され、1896年に設立された犬種クラブにより1913年にはスタンダードが成立しました。また、この頃には、ニュージーランドやオーストラリア、アメリカにも輸出が始まりました。1924年にはAKCアメリカンケネルクラブにも登録されたカーリーですが、その後の第一次・第二次世界大戦の影響で、イギリス国内ではほかの犬種同様減少してしまい、絶滅寸前にまでなってしまいました。
原産国イギリスでは1940年代に入り戦火が静まり始めると、カーリーたちを愛した育種家が犬種の再生に乗り出しました。
その後は安定的に頭数を増やし、ラブラドールやゴールデンほど多くはないものの、世界中の愛好家に支えられています。

カーリーコーテッドレトリバーの飼い方

もともとは優秀な猟犬であり、水猟犬でもありますので、走ることも泳ぐことも大好きです。
健康な若い犬にはたっぷりと運動の時間を与えることで、この犬種の魅力をさらに引き出すことができるでしょう。
散歩は1回1時間以上、1日2回は行いたいものです。
また、休日など時間がある時は、フライングディスクやアジリティなどのドッグスポーツに挑戦したり、安全な場所で泳がせたりするのも良いでしょう。水中に投げたボールを拾ってくるカーリーもいますが、夢中になってしまいますので、安全には十分に注意してあげてください。

賢い犬でのみ込みが早く、コミュニケーションが取りやすいため、しつけは難しくありません。
仔犬から若犬までは大変元気でバタバタすることがありますが、知的さゆえの繊細な面がありますので、力で抑え込んではいけません。運動やトレーニングを通じて、信頼関係を育てましょう。
洞察力があり、十分な信頼関係ができれば、飼い主のよろこぶような判断ができるようになります。
人間の子どもとも相性が良く、家族と認めれば多少のいたずらにも辛抱できます。

独特の巻き毛はシングルコートで、ほかのレトリバー種に比べれば手入れはしやすいと言えます。
しかし、年に1~2度の換毛期にはかなり抜けますので、その時期はできれば週に3~4回はブラッシングをしましょう。
それ以外の季節では週に1~2度のお手入れで良いでしょう。
なお、シャンプー後のブラッシングによっては、カールが伸びてふんわりしたスタイルになってしまうことがあります。シャンプー後のドライヤーでは毛を伸ばさずに、形を整えながら乾かしてあげると良いでしょう。

カーリーコーテッドレトリバーの毛色

ブラックまたはレバーの単色となります。

カーリーコーテッドレトリバーの気を付けたい病気

カーリーコーテッドレトリバーは特徴的な遺伝性疾患は少ない犬種ですが、ほかのレトリバー種同様、股関節形成不全が起こることがあります。
若いうちにしっかり運動をさせて骨格の成長を促し、筋肉をつけることは大切ですが、異常が感じられた場合は無理をさせずに早めに検査を受けましょう。

また、胸の深い体型ですので、胃捻転が起きやすい傾向があります。
食事はドカ食いをさせないように1日2回以上に分け、食後は落ち着いて過ごさせるようにしましょう。

そのほか、起こりやすい疾患として、角膜ジストロフィー、白内障、眼瞼内反および外反、進行性網膜萎縮などの眼病があります。

カーリーコーテッドレトリバーの里親募集

現在、カーリーコーテッドレトリバーの里親募集はありません。

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