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グレートデン


英語表記 Greatdane
原産国 ドイツ
サイズ 大型犬
グループ 2G
体高 70cm~80cm
体重 46kg~54kg

グレートデンの特徴

グレートデンは体長と体高がほぼ同じ長さで、短毛の超大型犬です。頭部はやや大きく、明確なストップがあり、咬合はシザーズバイトです。
垂れ耳ですが、断耳をする国があります。
JKCによる標準の体高は、キ甲部を基準とした場合、オス80cm以上、メス72cm以上とされていますが、「健全かつバランスが整っている場合は大きければ大きいほど良い」と規定している国もあります。

グレートデンの性格

グレートデンは大きな体に大きな優しさを宿した、温和で友好的な性格です。
家族以外の人間や犬に対しては、控えめながら気を配って接します。
猟犬の強さを持ちながら服従心が強く、挑発には乗らない辛抱強さを良しとされて選択繁殖されてきました。
堂々と威厳のある姿ですが、家庭内などリラックスして気を許している場面では、不器用な仕草にひょうきんな一面が見えます。

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グレートデンの歴史

グレートデンはドイツ原産でドイツを代表する犬であり、ドイツでは「ドイチェン・ドッゲ」が正式の名称です。
イギリスと並ぶ愛犬国ドイツが誇りとする犬であり、1880年のドイツで初めてスタンダード(犬種標準書)が定められた時、この名がつけられました。
しかしながらドイツ以外の国では「大きな」「デンマークの」を意味するグレートデンの名前が広く使われています。原産国ドイツでも古い時代の記録には「デンマークの大きな犬」を意味するDanische Dogge(デニッシュ・ドッゲ)と呼ばれていた時代がありました。

グレートデンの祖先は、マスティフであったと推測されています。およそ400年前の17世紀ころから、マスティフにドイツの土着犬が交雑した犬が、使役の目的や毛色に応じていくつかのタイプに分かれていったのが始まりのようです。
あるものは猟犬の気質を認められ、別の個体はハウンドドッグの仕事をし、また軍用として使われるなど、犬種としては幅広い働きで古くから人間のそばにいました。特にこの体の大きさは、大きな害獣を駆逐するのに役立ち、イノシシのような手ごわい相手にも勇敢に立ち向かっていました。

大きな体に強い心と体を持ち、堂々としていて、生活の場では穏やかで優雅でさえあるグレートデンは、真に強く美しい存在の象徴として、上流階級のステイタスシンボルとして迎えられました。神話に登場する最上級の神である太陽神アポロンになぞらえて、「犬の中のアポロ」とまで呼ばれるようになりました。
1891年にはドイツで、さらに詳細で具体的なスタンダードが定められ、数年ごとに内容を検討されながら現在に至ります。
住宅事情に余裕のあるアメリカでは、原産国ドイツに劣らぬほど受け入れられ、愛されている犬の一種でもあり、これだけの体の大きさにもかかわらず、2017年の飼育頭数ランキングでは14位に位置しています。
日本に入ってきた洋犬としては意外と早く、明治の頃に輸入されて、土佐犬などの改良に使われたと伝えられています。

グレートデンの飼い方

グレートデンを飼育するために欠かせない前提条件として、十分な飼育スペースが用意できることがあげられます。
大きい犬だからこそ、家族の近くで過ごすことで、よりコミュニケーションがしやすく、人間の気持ちや意志を汲む犬に育ちやすくなります。

温厚な性格で、子どもとの生活にも問題が少なく、辛抱強く接します。
しかし、子犬、若犬のうちは遊びも激しくやんちゃで体力もありますので、しつけや訓練は十分に行うようにしましょう。

人間と同じかそれ以上の体格ですので、飼育費用については、犬を飼うというより人間の家族が1人以上増えると考えた方がよいくらいの覚悟が要ります。
医療費も小型犬の10倍以上が見込まれ、食費もそれなりにかかり、乗せられる車も大きさを選ぶなど、最後まで幸せに一緒に過ごすためには、何よりも迎え入れる前に検討が必要です。

グレートデンは短毛で被毛の手入れは楽ですが、面積が大きいので、こまめに時間をかけて手入れをしてあげましょう。

グレートデンの毛色

グレートデンの毛色は、フォーン、ブリンドル、ブラック、ブルー、ハールクイン(ホワイトの地色に黒系の斑点が散らばる)が認められています。また、肩から尾に向けて胴体を覆うマントと呼ばれる毛色の分布があります。
公認されていない色にはこれ以外の色もあるようですが、繁殖は禁止されています。

グレートデンの気を付けたい病気

グレートデンのような大型で胸が深い犬種では、胃捻転や胃拡張が起きやすいことが知られています。グレートデンでは特に多く、胃を体内に固定する組織が弱いことが推測されています。
グレートデンはとりわけ発症率が高く、体の大きさから緊急時に車に乗せることが難しいなど対処が遅れることになりがちなため、予防的に手術を行う場合さえあるほどです。
ドカ食いや一気食い、食後の運動は発症の引き金になることがあるとされていますので、食後は休ませて、気分が悪そうにしていないか、様子に注意しましょう。
前の食事はきれいに食べたのに、その後の食事は急に食べなくなった場合などは要注意です。

ほかに、拡張性心筋症、ウォブラー症候群、股関節形成不全も起きやすいとされています。
ウォブラー症候群は頸の骨の疾患で、神経を圧迫するため歩行がふらつくなどの症状が起こります。股関節形成不全同様、歩行状態に異常を感じたら、早めに受診しましょう。

ハールクインの白い毛色はダルメシアンから導入されましたが、ダルメシアン同様、頭部に白の分布が極端に多い個体は難聴の場合が多いようです。繁殖に使ってはいけませんが、子犬の頃から視符やタッチングを利用して、しつけやコミュニケーションができる場合があります。よく話しかけ、観察して、早期発見を心がけましょう。

グレートデンの里親募集

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