ビアデッドコリーの特徴
体高より体長が長く、ふさふさの長い被毛の下に隠れた足はやや短めで、体格は引き締まっています。頭部は大きく、やや角ばっていて、ストップがあります。被毛に隠れていることも多い目は意外と大きく、耳もしっぽも垂れています。なお、ビアデッドコリーは断尾をしませんが、現役の牧羊犬として働いている個体に限り、必要に応じて断尾することがあるようです。
標準的な体高はオス53~56cmメス51~53cm程度の、やや小さめの大型犬です。
ビアデッドコリーの性格
陽気でやんちゃで活発な面と、知的で落ち着いていて判断力があるという2つの面をもち合わせている犬です。
家族に対して見せる愛情深さと親しみやすさ、そして見知らぬ相手や慣れない状況での落ち着いた振る舞いがそうさせているのでしょう。無駄吠えも少なく、子どもとも仲良くできます。
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ビアデッドコリーの歴史
オールドイングリッシュシープドッグとよく似た姿のビアデッドコリーですが、歴史的にはビアデッドコリーの方が古いことがわかっています。その歴史は1514年にイギリス・スコットランドに連れて来られたポーリッシュローランドシープドッグに、スコットランド土着のコリー犬がかけ合わされて生まれたのが始まりと考えられています。
18世紀から19世紀初期にかけて、現在のビアデッドコリーとよく似た犬が画家ゲインズボローやレイノルズによって絵画にも描かれています。1897年、スコットランドで開催された牧羊犬のショーに初めて参加し、その翌年、1898年に最初の犬種標準が定められました。
大流行になることこそありませんでしたが、優秀な作業犬として飼育され続けたビアデッドコリーたちは、第一次世界大戦下でも繁殖が続けられました。しかし、戦火が激しくなるとやがてイギリス国内のビアデッドコリークラブも解散することになり、第二次世界大戦の頃には絶滅寸前となってしまいます。
すでに絶滅したと思われていたビアデッドコリーが復活したのは、スコットランドのマッカイ農場からミドルセックス州のボスケナーのウィルソン夫人へ送られた1頭の犬がきっかけでした。
1944年1月、作業犬の訓練に興味をもっていたウィルソン夫人は、仲買人にシェットランドシープドッグを注文しました。ところが、ちょうどシェルティがいなかったので、仲買人から紹介された犬を譲り受けることにしました。その犬こそ、メスのビアデッドコリーだったのです。ウィルソン夫人はビアデッドに「ジーニー」と名付けて愛情深く育て、その活発さ、賢さ、やさしさにますますビアデッドを好きになりました。やがて、ビアデッドコリーが絶滅寸前であることを知ると自ら繁殖に乗り出したものの、なかなか交配相手を見つけることができませんでした。
しかし、ウィルソン夫人と後のすべてのビアデッドたちに、再び幸運が訪れました。ウィルソン夫人がブライトンの海辺を散歩中に、偶然、オスのビアデッドコリー「バリー」に出会ったのです。このジーニーとバリーによって、ようやく繁殖再開の途につくことができました。
現存するビアデッドコリーのほとんどが、このジーニーとバリーの仔犬たちにつながる血統とされています。
ビアデッドコリーの飼い方
牧羊犬として非常に優秀な大型犬であるビアデッドコリーには、十分な運動が必要です。1回1時間程度の散歩中にランニングなどを入れて1日2回以上行うのが望ましく、若犬のうちはこれでも足りないくらいです。可能であればドッグランで走らせたり、アジリティなどのスポーツに挑戦したりするのも良いでしょう。
大変賢い犬で、人の言うことをよく聞き、理解しようとします。愛情深く信頼関係を作れば、しつけは難しくありません。
子犬~若犬の頃は、元気のあまり目を離すと家の中で大暴れすることもあるでしょう。
かなりの甘えん坊ですので若い頃はやや分離不安気味になるかもしれませんが、成犬になれば辛抱強くなり、留守番もできるようになります。
長毛でダブルコートの被毛ですので、手入れはかなり大変です。
できれば毎日、少なくとも週に3~4回以上はブラッシングやコーミングが必要です。
また、定期的にトリミングなどで毛をカットして整え、顔にかかる頭部の毛はリボンなどで束ねてあげるのも良いでしょう。
ビアデッドコリーの毛色
スレート・グレーほかグレーのさまざまなバリエーション、ブラック、ブルー、ブラウン、サンディ、赤みがかったフォーンなどがあります。
ビアデッドコリーは、生まれた時は全身がこれらの単色に近い毛色で覆われています。子犬の頃は被毛だけ見ると、別の犬種かと思ってしまうかも知れませんが、成長するにしたがって白い部分が増え、成犬になるとホワイト×各色の毛色というパターンに落ち着きます。なお、顔や体の一部にごくわずかにタンが入る場合があります。
ビアデッドコリーの気を付けたい病気
ビアデッドコリーは遺伝的に皮膚炎が発生しやすく、膿皮症、自己免疫性疾患による天疱瘡、アトピー性皮膚炎などにかかりやすい犬種とされています。
さらにダブルコートの長毛犬ですので日本の高温多湿下での手入れ不足では、皮膚疾患を誘発しやすくなります。
こまめなお手入れで早期発見に努めましょう。
このほかの遺伝性疾患として肘脱臼や、眼病では白内障、角膜ジストロフィー、進行性網膜萎縮などがあげられます。
ビアデッドコリーの里親募集
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> 犬の里親募集情報を見るビアデッドコリーに関する記事
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ビアデッドコリーに関する動画
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