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ウェルシュテリア


英語表記 Welsh Terrier
原産国 ウェールズ(イギリス)
サイズ 小型犬
グループ 3G
体高 36cm~39cm
体重 9kg~10kg

ウェルシュテリアの特徴

体高は39cmまで、体重は9.5kg程度までが標準とされる大きめの小型犬です。
体調より体高がわずかに長いほぼスクエアな体型で、がっちりとした筋肉質の体を硬い巻き毛が覆っています。
手足もしっぽもまっすぐで、しっぽは背中に背負っていては好ましくないとされていますが、近年の動物愛護精神の高まりにより、原産国イギリスでも断尾を避けられています。
頭頂は平らで、ストップはほとんど認められません。目は小さく、耳も小さめで、V字型に垂れています。

ウェルシュテリアの性格

ウェルシュテリアは、明るく活発で遊びが大好き、気が強くて勇敢、頑固で負けず嫌いという、テリアらしい気質をもった犬です。家族には愛情深く接しますが、見知らぬ人や動物には警戒心を抱き、気に入らない相手には攻撃的な態度を見せることがあります。
子どもやほかの犬とは相性を選びます。

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ウェルシュテリアの歴史

ブラック&タンの毛色で、ワイヤーの巻き毛、足が長くて四角い頭と、エアデールテリアによく似た外見のウェルシュテリア。「テリアの王様」と呼ばれるエアデールをそのまま小さくしたような外貌をしています。それもそのはず、ウェルシュテリアがエアデールに似ているのは、育種の過程でエアデールテリアを交配に使ったからなのです。

ウェルシュテリアはその名が示す通り、イギリス・ウェールズ州原産のテリア犬ですが、17世紀以前の歴史は定かではありません。しかし、初期のウェルシュテリアは、湖水地方で古くから飼育されていたレイクランドテリアの原型にもよく似ているとされ、共通の祖先をもつことが推測されています。
これらのテリアは、キツネやアナグマ、ウサギやカワウソなど、小型犬種から見れば大きな動物を駆除したり、猟の仕事で追い込んだりという勇猛果敢な性質で、農家や猟師から重宝されてきたようです。

ウェルシュテリアが犬種として認められ始めた当時は、ブラック・アンド・タン・ワイヤーヘアード・テリアと呼ばれていました。ドッグショーに出展されるようになり、1886年頃にはウェルシュテリアという名前を与えられて、イギリスケネルクラブで犬種として登録されることになります。

ところが、ほぼ同じ時代、ウェールズ州に近い北イングランドで州では、オールド・イングリッシュ・ブロークンヘアード・テリアという名前で外見のよく似た犬が育種されていました。さらに時代が進み、この2つの犬種が同じドッグショーに出展するようになると、ショーの参加者を混乱させてしまいます。そして、2つの犬種やワイヤーフォックステリアやエアデールテリアなどをかけあわせることにより、オールド・イングリッシュ・ブロークンヘアード・テリアは絶滅し、一方のウェルシュテリアは現在のスタイルに近い姿にまで洗練されることになったのです。

ウェルシュテリアの飼い方

小型の愛らしい容貌ですが、中身はきっちりとテリアらしい、猟犬の気質をもっています。
身体の大きさの割に多くの運動量を必要とし、運動不足になるとストレスで気分が荒れて、扱いにくくなることがあります。最低でも1日2回以上、1回30分以上の散歩や運動が必要です。
散歩のときに小動物に出くわすと、猟欲を刺激されて思わぬ反応を見せることがあります。決して放し飼いをしてはいけません。走らせてあげたいときはドッグランなどを利用しましょう。

ウェルシュテリアは負けん気の強い面がありますので、個体によってはドッグランや散歩中にほかの犬とぶつかることがあります。子犬の頃からほかの犬とあいさつをさせ、一緒に遊ばせることで社会性を養って、犬同士の関係作りができるようにしてあげましょう。パピー教室などへも積極的に参加したいものです。

頑固なテリア気質を理解しないと、しつけは難しいものがあります。
気位が高く、叱られると反抗的になったり、飼い主を無視する行動にでることがあります。しかし、ダメなことはダメとしっかりと教えないと、ずるずると犬のやりたいようにしてしまいがちです。
飼い主は決して暴力的にならず、しかし毅然とした態度が大切です。うまくできたらほめてやりながら、時間をかけて根気よくしつけをしていきましょう。
人間の子どもに対しては、自分が上になりたがる傾向があります。子どもとの接触には注意が必要です。


抜け毛の少ないダブルコートですが、手入れの仕方は飼い主のこだわりにより手間が違います。
家庭のペットとして手軽にしたいなら、週に4~5回のコーミングやブラッシングと定期的なシャンプー、カットで足りますが、ショードッグのようなしっかりしたワイアーコートが好みなら、技術のあるトリマーに依頼することになります。

ウェルシュテリアの毛色

ブラック&タン、ブラック・グリズル&タンであり、バランスよく表現されているものが好まれます。
指趾にブラックの線が入っていたり、飛節(手首)より下にブラックが入っていたりすると、ドッグショーでは失格となる場合があります。

ウェルシュテリアの気を付けたい病気

緑内障や脂漏性皮膚炎などがときどき見られることがありますが、純血種としては遺伝性の疾患が大変少ない犬種です。

ウェルシュテリアの里親募集

現在、ウェルシュテリアの里親募集はありません。

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