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パピヨン
Papillon

パピヨン 顔 パピヨン 全身 パピヨン 横

パピヨンの平均体高は20.3~27.9cm、体長は体高よりも少し長く、調和がとれていることが理想とされています。
平均的な体高の個体では、体重は2.3~4.5kg程度が望ましいようです。
絹のような長毛で手足が細く、耳と尾には特に長い飾り毛があり、優美で気品のある姿をしています。
大きな立ち耳が特徴ですが、多くの国で垂れ耳も標準として認められています。

サイズ

超小型犬

気質

人好きで好奇心旺盛、大胆さが魅力。周りの雰囲気を察せられる賢い一面も

原産国

フランス
フランス
ベルギー
ベルギー

分類

愛玩犬

抜け毛

少ない

多い

毛質

シングルコート/カット不要

毛色

パピヨンの毛色:セーブル
セーブル
パピヨンの毛色:トライカラー
トライカラー
パピヨンの毛色:ホワイト&セーブル
ホワイト&セーブル
パピヨンの毛色:ホワイト&ブラウン
ホワイト&ブラウン
パピヨンの毛色:ホワイト&ブラック
ホワイト&ブラック

体高比較

体高
20.3~27.9cm
体重
2.3~4.5kg
パピヨンの体高:20.3~27.9cm

初心者向け度

性格・特性

  • 人懐っこい

    飼い主一筋

  • 穏やか

    やんちゃ

  • 甘えん坊

    独立心が強い

  • のんびり屋さん

    運動能力が高い

  • レア

    メジャー

グループ

9G:愛玩犬

平均寿命

14.6歳

パピヨンの性格

パピヨンは明るく活発で遊び好きな性格です。それに加え、人が好きで穏やかな面もある、愛玩犬らしい気質をしています。
また、家族の雰囲気を察したり、状況に応じて行動したりできる賢さももちあわせています。

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パピヨンの歴史

パピヨンの祖先は、スペイン原産のトイ・スパニエルとされています。イタリアのボローニャ地方で繁殖され、16世紀にはフランス国内に入って、王侯貴族たちに寵愛を受けていました。
王侯貴族を描いた中世の絵画には、時々パピヨンもモデルとして登場しています。王妃マリー・アントワネットの愛した犬として知られており、彼女が処刑台に上がる直前まで、パピヨンが一緒にいたとも伝えられています。

「パピヨン」の名称になったのはずっと後のことで、初期のパピヨンは耳よりも華やかな尻尾に注目されていたので、スカーレル(リス)・ドッグ、スカーレル・スパニエルなどと呼ばれていたそうです。当時は垂れ耳タイプ(現在のファーレン)が多く生まれていましたが、立ち耳のパピヨンも時々生まれていたようで、古くから王侯貴族を描いた絵画の中に登場していました。

現在のような耳が立ったタイプのパピヨンは、18世紀末頃から選択的に交配されて増えていき、19世紀頃になるとイタリア、フランスに続いてベルギーでも繁殖されるようになりました。立ち耳であるスピッツと交配して蝶のような大きな立ち耳を持つようになり、チワワとの交配でサイズは小さくなりました。そして現在のパピヨンに近い洗練された姿となって、人気が高まっていきました。そのため、現在のスタイルのパピヨンは、ベルギーを原産とするという見解もされています。
また、この頃からようやく、パピヨンという名前で呼ばれるようになりました。垂れ耳のパピヨンをファーレン(フランス語で蛾という意味)と呼びますが、同じ犬種として認められています。

パピヨンの飼い方

パピヨンは、活発で賢く、人に甘えるのが大好きな犬種です。
ただし、賢く甘えん坊なだけに、周囲の状況に敏感に反応しすぎてしまい、神経質になることがあります。子犬期に周囲の環境やものに慣れさせることが大切です。いろいろな経験をさせ、周囲への警戒をといてやることで落ち着いた犬になります。

パピヨンは長いコートに覆われた毛質ですので、週に2~3回くらいはブラッシングをしてあげましょう。
なお、パピヨンは、長毛のみのシングルコートと、密生した下毛のあるダブルコートの2種類のタイプがあります。
初期のパピヨンはシングルコートだったようですが、交配の過程でスピッツの血が入ることにより、アンダーコートを持つようになったといわれています。犬種標準ではシングルコートと規定されている国もありますが、北欧など寒冷地では、ふかふかした下毛のあるほうが生活に都合がよいため、ダブルコートのパピヨンは必ずしも規格外ではありません。

多くの小型犬がそうであるように、あごが小さく歯も小さいため、歯周病になりやすい傾向にあります。歯石がつくと口臭の原因にもなりますので、歯磨きも積極的にしてあげたいものです。

パピヨンの毛色

パピヨンはブラック、ブラウン、セーブルなど、白地があればどのような色でも認められます。
ボディや脚はホワイトの割合が多い個体や、顔に幅広のブレーズ(鼻筋のように白くなっている)があるのが好まれます。
繁殖やドッグショーでは、白でもどのような色でも、単色は認められません。

パピヨンの気を付けたい病気

パピヨンの気を付けたい病気としては、小型犬全般がかかりやすい病気があげられるでしょう。
膝蓋骨脱臼、緑内障や結膜炎などの目の病気、逆さまつ毛、水頭症などは、小型犬ではよく見られる病気です。
上記のほかにも尿石症にも注意しましょう。尿石症は尿中に血漿成分が沈殿し、結石化することで膀胱炎や尿道閉塞を引き起こす疾患です。

活発なパピヨンですから、ケガにも気を付ける必要があります。
いくら身軽だからといって、運動に慣れていないのにハイジャンプに挑戦させたり、高い所から飛び降りたりすると骨折の危険があります。
若い頃から運動をさせて、いつまでも元気でいられるように、しっかりした体をつくってあげましょう。

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