シベリアンハスキー Siberian Husky
シベリアンハスキーは立ち耳で、大変厚い下毛を持つダブルコートの大型犬です。
骨格も筋肉もがっしりとしており、極寒の気候に耐えるための皮下脂肪も貯えていますが、体重が増えすぎるのはいけないとされています。
標準の体高は、オス53.5~60cm、メス50.5~56cm、体重はオス20.5~28kg、メス15.5~23kgとされています。
サイズ | 大型犬 |
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気質 | 友好的で穏やかな性格。聡明だが、警戒心が強い一面をもつ |
原産国 | アメリカ |
分類 | 作業犬 |
抜け毛 | |
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毛質 | ダブルコート/カット不要 |
毛色 | グレー&ホワイト シルバー&ホワイト ブラック&ホワイト ホワイト レッド&ホワイト |
体高比較 | 体高
オス:53.5~60cm メス:50.5~56cm 体重
オス:20.5~28kg メス:15.5~23kg |
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初心者向け度 | |
性格・特性 | |
グループ | 5G:原始的な犬・スピッツ |
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平均寿命 | 11.4歳 |
シベリアンハスキーの性格
シベリアンハスキーはそり犬として活躍していた歴史から、高い社会性をもち、人間やほかの犬に対しても非常にフレンドリーな犬種です。見知らぬ人や動物にも友好的に接することができるため、多頭飼いにも向いています。
また、明るく前向きで、小さな失敗にはめげません。責任感が強く、自ら判断して行動を起こすことが多い一方、やや不器用な面も見られます。
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シベリアンハスキーの歴史
シベリアンハスキーは、アメリカ原産の犬で、祖先はロシア・シベリア地方でソリ引きをしていた犬といわれています。
祖先犬はスピッツと推定されており、容姿が似ていてひとまわり以上大きなアラスカン・マラミュートとは近縁ですが、犬種として詳しい成立時期は不明です。いずれもほかの犬種に比べてより狼に近いことは、外見の相似だけでなく、近年のDNA分析を基にした研究でもわかっています。
歴史的にも非常に長い間、シベリアンハスキーを育種してきたのは、シベリア北東部に住むチュクチ族でした。シベリアン・チュチースという名前で呼ばれていたハスキーたちは、チュクチ族のソリ犬であり、猟犬であり、財産でもありました。極北の限られた土地で長い時間をかけて繁殖されるうちに、ひとつの犬種として固定したものと考えられています。
寒さに強く、力があり、人やほかの犬との親和性が高いことが重要な条件となり、選択交配されてきたのです。
ハスキーたちが活躍の場を広げることになったのは、20世紀になってから、アラスカに住んでいたアメリカ人たちが聞きつけた評判によるものでした。
1909年にアラスカの犬ぞりレースに初めて参加し、ハスキーたちの実力を認めたラムゼー氏によって輸入され、1910年以降、10年にもわたって、ハスキーたちが引く犬ぞりは多くのレースで勝利を収めました。
極北のソリ犬として一部の愛好家の犬であったハスキーたちを一躍有名にしたのは、1925年、アラスカの都市ノームで、ジフテリアが大流行した時のことでした。ハスキーの犬ぞりは実に500km以上の距離を走り抜き、血清と薬を届けたのです。
このことがニュースとなり、シベリアンハスキーたちは一気に知名度をあげることになりました。
その働きと性格の良さ、親しみやすさが評判になり、カナダそしてアメリカへ輸入されることになりました。
犬ぞりレースのスポーツドッグとしてはもちろん、1930年にアメリカンケネルクラブに登録されると、ドッグショーへの出陳も行われるようになり、狼を小さくしたような精悍な風貌で人気を集めました。
また、北極・南極探検の際に同伴し、第二次世界大戦では、アメリカ軍に帯同して北方の探索犬・救助犬としても活躍しました。
日本ではバブル景気の頃、流行犬種として飼育頭数が増加しましたが、運動量が非常に多く必要で、抜け毛が多いなどの理由から、大変残念なことに飼育放棄が相次ぐという状況になってしまいました。
この事態に胸を痛めた愛好家たちによって、飼育方法についての情報発信が行われるようになり、ブームが下火になった現在は一定の人気に落ち着いています。
シベリアンハスキーの飼い方
シベリアンハスキーは非常に体力がある犬種で、豊富な運動量を必要とします。散歩は1日に1~2時間程度おこないましょう。また、若犬のときはかなりの力を持っています。事故防止のためにも、散歩時は飼い主がリードをコントロールできるようしっかりと訓練してください。
社会性が高く、何かあったときの判断力は優れていますが、しつけの難しさも相まって、一般家庭での飼育に大きく適した犬種ではありません。飼い主自身でのしつけが難しい場合は、ドッグトレーナーに依頼するなどして、時間をかけながら信頼関係を築いていきましょう。
もともと寒冷地で飼育されていたシベリアンハスキーは、ふさふさしたダブルコートをもち、非常に抜け毛が多いです。とくに換毛期は相当の抜け毛を覚悟する必要があります。
ブラッシングは毎日欠かさずにおこなってあげましょう。
シベリアンハスキーの毛色
シベリアンハスキーはグレー&ホワイト、ブラック&ホワイト、レッド&ホワイトなど、すべての色が認められています。頭部にはまざまな班が見られるため、個体によって受ける印象も異なります。
シベリアンハスキーの気を付けたい病気
重篤な遺伝病は、比較的少ない犬種とされています。
眼病を発症しやすいことで知られており、白内障、緑内障、進行性網膜萎縮などが多く見られます。
また、皮膚疾患の多いことでも知られていますが、ホルモン分泌の異常のほかに、日本の高温多湿の気候にハスキーの厚い被毛が合わないことも原因の一つとして考えられています。
若齢では股関節形成不全、高齢では変形性脊椎症など、関節や骨格の疾患を引き起こしやすいです。
重症の場合は、外科手術や投薬治療をおこなうことが多いです。軽度の場合は肥満で重症化しないよう、軽い運動を取り入れたり、食事制限をおこなったりすることがあります。
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