ジャイアントシュナウザー

ジャイアントシュナウザーの歴史

大きさによって3タイプあるシュナウザー種の中で最も大きい、ジャイアントシュナウザー。体の大きさや毛色以外は、ミニチュアタイプやスタンダードタイプと同様の特徴を持つジャイアントシュナウザーですが、歴史を辿るとほかの2タイプとは若干異なる経緯を持ちます。

ひとつは、使役犬としての役割の違いです。
ミニチュアシュナウザー、スタンダードシュナウザーは主にネズミ獲りを目的としていましたが、ジャイアントシュナウザーは牛を追う牧畜犬としての活躍を見せています。

もうひとつは、名前に関するエピソードです。
ジャイアントシュナウザーは、もともとミュンヘンで発見されていたため「ミュンヒナー」と呼ばれていました。ミュンヒナーの頭数が減少傾向にあった時、その流れに歯止めをかけようとした愛好家が、人気犬種であった「シュナウザー」の名を冠して「ジャイアントシュナウザー」と呼び始めたことが、名前の由来とされています。

もっとも、その後は犬種としての確立・洗練を目指し、スタンダードシュナウザーとの交配を行うなど、改良が図られています。

ジャイアントシュナウザーの飼い方

使役犬としての働きからもうかがえるように、運動能力が高いジャイアントシュナウザー。散歩や運動の時間は多くとりましょう。

そして、とても賢く学習能力も高い犬種ですから、しつけはしっかりと行うことがポイントです。小さい頃のしつけで誤ったことを教えてしまうと、賢いためそのまま覚えてしまいます。

ジャイアントシュナウザーの毛色

ジャイアントシュナウザーも、スタンダードシュナウザー同様に毛色は2種類です。
一つ異なる点として、スタンダードシュナウザーは「レモン＆ペッパー」が主流の毛色でしたが、ジャイアントシュナウザーは「ブラック」が主流の毛色です。

ジャイアントシュナウザーも、シュナウザー種に共通する被毛構造を持っており、上毛と下毛からなるダブルコートをしています。週に数回のブラッシングとコーミングを忘れずに。

ジャイアントシュナウザーの気を付けたい病気

大型犬に多い病気として「股関節形成不全」があります。股関節形成不全とは、股関節の発育がうまくいかず、成長につれて股関節の変形・炎症が進行する病気です。股関節の緩み、脱臼、亜脱臼が起こります。

また、垂れ耳の個体の場合は、外耳炎にも注意が必要です。耳の内部を掃除し、清潔な状態を保ちましょう。